みなさん、こんにちは。
埼玉県ふじみ野市でITサポートを行っているSORAの関口です。
最近は「格安スマホ」の宣伝や広告を良く見るようになり、乗り換える人が増えています。
しかし、格安スマホ乗り換えたことで後悔してしまう人も増えているとのこと。
格安スマホへの乗り換えポイントをご紹介します。
格安スマホ乗り換え時のトラブル
今までのスマホ料金はかなり割高でしたので、これから格安スマホ市場が伸びてくると思っていたところ「国民生活センター」が格安スマホの契約後のトラブルが増加しているという発表をしました。
国民生活センターの「格安スマホ」の相談件数は、2015年が380件だったのに対して2016年は前年度から2.5倍増の1045件になったそうです。
【参考:“格安スマホ”のトラブル-料金だけではなくサービス内容や手続き方法も確認しましょう】
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170413_1.html
格安スマホの主な相談内容は以下の3つです。
- 今までの携帯電話会社とサービスが異なることによるトラブル
- スマホ本体とSIMカードの購入・契約時にまつわるトラブル
- サービス利用開始日に関するトラブル
スマホを安く使う為に格安スマホ会社に乗り換えたのに、上記のようなトラブルを抱えてしまったら、まともにスマホを使うことができずに本末転倒です。
格安スマホ(MVNO)が大手携帯3社(MNO)より安い理由
格安スマホ会社の売り文句は「1ヶ月1,980円~スマホが持てます」「大手携帯3社に比べると毎月3000円安くなります!」です。
では、なぜ格安スマホ会社はドコモをはじめてとする大手携帯3社より毎月3000円も安くサービスを提供できるのでしょうか?
格安スマホの正式名称は【仮想移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator)】です。
そして、携帯大手3社は【移動体通信事業者(Mobile Network Operator)】です。
格安スマホ(MVNO)と携帯大手3社(MNO)の違いは、自社で回線を持っているか否かです。
ドコモをはじめとする携帯大手3社(MNO)は日本中にネットワーク回線を持ち通信サービスを提供しています。
一方、格安スマホは大手3社のネットワーク回線を一部借用して、通信サービスを提供しています。
格安スマホは大手よりネットワーク回線を借用しているのに、どうして大手3社より安く通信サービスを提供できるのでしょうか?
格安スマホが安い理由は、大手3社よりも「通信データ容量」を小分けにして販売し、かつ提供サービスを「通信サービス」のみに集中しているからです。
格安スマホが安い理由を理解しないで、「月額1980円で使えるから・・・」と軽い気持ちで格安スマホに乗り換えると「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。
格安スマホのメリット・デメリットを改めて考えてみましょう。
格安スマホのメリット・デメリット
大手携帯3社と比べると、格安スマホの月額料金は大きなメリットですが、その一方で格安スマホにはデメリットもあります。
まずは、格安スマホのメリット・デメリットを考えてみましょう。
格安スマホのメリット
- スマホ本体と格安スマホ各社を自由に選べる
- 自分の用途に応じたデータ通信量を契約できる
- 2の結果、大手3社より月額利用料が安くなる
- シンプルでわかりやすい料金体系
格安スマホのデメリット
- 基本、自己責任でスマホ本体の購入と格安スマホ各社と契約する
- 毎月の通話料とデータ通信量が多ければ、月額料金はあまり安くならない
- 実店舗がなく、トラブル時のサポート窓口の電話につながりにくい
- 各種サービス(携帯決済・フィルタリング等)が使えない
- 通信の混雑状況により、通信速度が遅くなる場合がある(大手3社の方が安定して早い)
- 携帯のメールアドレスが変わる。場合によっては相手にメールが届かなくなる
- 家族契約等の大幅割引やパケットシェアがあまりできない
個人的には、格安スマホはメリットよりもデメリットの方が大きいと思います。
しかし、前回のブログでもご紹介しましたが、格安スマホは、「自分のデータ使用量に応じたプランで契約」ができ、その結果「大手3社よりも月額利用料がかなり抑えられる」メリットは無視できません。
■こちらもご参考ください。
我が家も2年前に「ドコモ」から「ワイモバイル」に乗り換えてコストダウンに成功しました。
それでは、トラブルも後悔もなく格安スマホに乗り換えるにはどうすればいいでしょうか?
格安スマホ乗り換え時のチェックポイント
大手3社の携帯・スマホから、格安スマホに乗り換え時に問題になるチェックポイントをご紹介します。
乗り換え前に起こりうる問題をチェックしておくことで「こんなはずじゃなかった・・・」の後悔を抑えられると思います。
格安スマホ検討前のチェックポイント
格安スマホへの乗り換えを検討する前に、まずは今の契約状況や請求金額を確認しましょう。
チェックポイント
- 長時間の音声通話や10GBを越えるデータ通信をしていませんか?
- 家族間での割引や光回線セットで割引を受けてませんか?
- 現在のスマホ本体の残金は残っていませんか? (本体代実質0円で購入していませんか?)
- いまのプランの契約解除月(2年に1回)はいつですか? (途中解約は約1万円の解約料がかかります)
- 現在の携帯会社が提供しているサービスやアプリを使用していませんか? (携帯決済等)
- スマホ本体の補償サポートに加入していませんか?
- 今のメールアドレス(例:docomo.ne.jp)が変わっても大丈夫ですか? 格安スマホの新しいメールアドレス(例:gmail.com)は、お友達の携帯電話の迷惑メール設定により届かないかも知れません。
上記の質問で該当するものが何個ありましたか?
該当項目が多いほど、格安スマホに乗り換えた後に問題になる可能性がありますので、乗り換えをするかどうかをよく検討してください。
また、前回のブログでも書きましたが、格安スマホに乗り換えなくとも、適切な通信プラン(20GB→1GB)へ変更することで、月額料金を抑えることもできます。
なお、現在の携帯/スマホの契約プラン、毎月の利用状況は携帯各社のサイトから確認できます。また、実店舗に行けば詳しく教えてもらえます。
格安スマホ契約前のチェックポイント
格安スマホに乗り換える際、今までのスマホ本体を引き続き使用しますか? それとも新しいスマホ本体を購入しますか? 契約前にスマホ本体の扱いの違いを理解しましょう。
チェックポイント
■今までのスマホを引き続き利用する場合
- 今のスマホ本体は、乗り換え先の格安スマホ会社に対応していますか? 格安スマホ会社のHPに記載されている対応表で確認をしましょう。
※確認時はスマホ名称ではなく型番で確認をしましょう。私が使用しているサムスンGalaxyNote3はドコモとauから発売されていました。ドコモの場合は「SC-01F」、auの場合は「SCL22」と型番は異なります。スマホの型番は本体の裏に記載されています。
- 今のスマホ本体は、「SIMロック解除」に対応していますか? (平成27年5月以前に発売された端末はSIMロックに対応していない可能性あり、SIMロック解除に対応していないスマホは格安スマホでは使えません。)
- 今のスマホ本体はどのタイプの通信SIMカードですか? (通信SIMカードには「標準SIM」・「MicroSIM」・「nanoSIM」の3種類があります)
- auが発売したスマホを継続利用する場合、乗り換え先の格安スマホ会社はauの通信方式に対応していますか?(ドコモ・ソフトバンク系とauは通信方式が違います。)
- 格安スマホ契約前に店舗でSIMロック解除をしましたか?
■新しいスマホを購入する場合
- 今までのスマホに設定してあった各種「ログインID」と「パスワード」を覚えていますか?
- 今までのスマホから新しいスマホへ、アドレス帳や写真などのデータ移行は大丈夫ですか? (格安スマホは基本自分でデータを移す必要があります)
- 新しいスマホの初期設定の方法はわかりますか? (格安SIM各社のHPに初期設定方法が記載されていますので、事前に確認しておきましょう)
- オークション等で中古スマホを購入する場合、「ネットワーク利用制限」が「〇」でかつ「赤ロム補償」が付いている本体を購入しましょう。
中古スマホを検討の際は、こちらも参考にしてください。
格安スマホ契約時のチェックポイント
多くの格安スマホ会社との契約はインターネットで手続きを行います。契約の流れをしっかりと理解しておきましょう。
チェックポイント
- 今まで、毎月のデータ使用量はどのくらいでしたか? 使用用途にあったデータ通信プランを契約しましょう。(1GB・3GB・10GBで契約プランも料金も変わります)
- 注文するSIMカードのタイプに誤りはないですか?
- auが発売したスマホを継続利用する場合、auの通信方式に対応したSIMカードが販売されていますか?
- 格安スマホ会社の契約の流れをしっかりと理解しましたか?(格安スマホの契約時、身分証明書のデータ送信やMNPにより電話番号の切替え等の手続きは自分で行う必要があります。)
格安スマホに乗り換え後によくあるトラブル
大手携帯会社から格安スマホに乗り換えた際に起こりそうなトラブルをご紹介します。
【トラブル事例】
格安スマホに乗り換えてから月末になると通信速度が極端に低下する
【原因と対策】
今月のデータ使用量超過している可能性があります。データ通信の契約プランを見なおすか、Wi-Fi通信を上手く使用してデータ使用量の削減を図りましょう。
【トラブル事例】
新しいメールアドレスで友人にメールを送るとエラーメールになる
【原因と対策】
お友達の携帯電話で迷惑メール防止設定が有効になっています。お友達にあなたの新しいメールアドレス(例:aaa@gmail.com)を伝え、拒否設定の解除を依頼してください。
【トラブル事例】
スマホ本体を落として破損した、修理・交換したい。
【原因と対策】
多くの格安スマホ会社は本体の補償がありません。新しいSIMフリースマホ本体を購入するか、オークション等で中古のスマホを購入してください。
【トラブル事例】
今までのスマホをSIMロック解除して、格安スマホで利用したら、テザリングができない・GPSの受信に時間がかかる・携帯会社の標準アプリがエラーを表示するようになった
【原因と対策】
大手3社が販売した、ガラパゴス化されたスマホ本体には、各社独自のアプリやサービス、機能規制がかかっています。そのため、SIMロックを解除したとしても、小さなトラブルが起きる可能性があります。
それはスマホ本体の仕様によるものなので、受容できるものは「しょうがない・・・」と諦めてください。もし受容できない場合はSIMフリースマホを購入しましょう。
私もドコモ版の「GalaxyNote3」をSIMロック解除して、「ワイモバイル」で利用していますか、たまにエラーメッセージが表示されます。
いまSIMフリースマホもだいぶ安いです。
お勧めの格安スマホ
最後に、私がお勧めしている格安スマホ会社をお伝えします。
私がお勧めする格安スマホは『ワイモバイル』です。
私がワイモバイルをお勧めする理由は以下のとおりです。
- 10分間無料で通話ができる。(他社は5分間無料)
- 1GB月1980円~(2017年5月時点)から契約できる
- 実店舗数も多く、携帯大手3社から乗り換える際も店舗で安心して乗り換えができる
- 「ymobile.ne.jp 」のメールアドレスが使える(このメールアドレスは迷惑メール拒否設定の対象外)
ただ、ワイモバイルはソフトバンク系の回線を使用しているため、山など田舎にいくと「つながらない」ことが多いです。
そのため、私はドコモ系回線の「IIJmio」のSIMをモバイルルータに入れて持ち歩いています。
ワイモバイルがつながらない場所でも、ドコモ系の回線はつながることがほとんどなので、田舎ではモバイルルータ経由で通信をしています。
ちなみに、私の1ヶ月通信料は、Y!moble 1GBプラン 2480円(家族割り適用)+BICSIM 3GBプラン 980円で、月3460円です。
大手3社・格安スマホ3社の料金表
2017年5月現在の大手3社と格安スマホ3社の最安プラン一覧を載せておきます。
まとめ
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
格安スマホ各社の売り文句は大変魅力的なのですが、乗り換え後に起こりうる問題はしっかりと伝えられていません。
だから、格安スマホに乗り換えたときに「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔してしまう人が多いのだと思います。
格安スマホは、データ通信量を小分けに販売し、通信サービス以外のサービスを簡略化することで成り立っている事業です。
よってドコモやauのような手厚いサポートは望めません。
その点を理解し、今の使用状況に見合った会社と契約をしましょう。
当店では、スマホの料金プランの見なおし、格安スマホへの乗り換えサポート、各種データ移行などを行っております。
「毎月の通信費を安くしたい」・「格安スマホに乗り換えたいけど、どうしていいかわからない」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
今回のお勧めアイテム
■SIMフリースマホの本体もだいぶ安くなりました。
■格安スマホで足りないデータ通信はモバイルルーターで補完しましょう。
■モバイルルーターに入れるデータ通信SIMはドコモ系回線でWi-Fiフリースポット付きがお勧めです。
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